有名人で顔面麻痺になった人について触れましたが・・・ 私の身近にも顔面神経麻痺になった人が何人かいるので、 私も含め、それぞれの予後について書いてみます。
M叔母は若い頃ベル麻痺をやって、一週間ほど入院した後、3カ月くらい亜急性麻痺の時期(回復期)があり、その後はほとんど普通に戻ったといいます。
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何十年かたった今は、なんの不自由もなく普通に表情も作れるし、見た目もまったく左右対象です。共同運動も微塵も出ていません。
ただ、疲れたり寝不足だったりすると、患側だった側の目尻が心持ち垂れてきてしまうそうです。
一晩眠れば戻るのだからどうってことはない、と本人は言っています。
面識のある某演出家もベル麻痺になり、彼の場合亜急性の時期が2,3年はあったようですが、その後はまったく問題ないようです。
私の場合は手術損傷で重度だったため、普通に笑えるようになるまでには数年はかかりました。
今でも寒いところでは少しこわばりますし、疲れている時、寝不足の時などは、笑うと顔にゆがみがでます。
それでも普段はまあまあ普通に戻っています。
ただメパッチを貼るほどではないのですが、体調を崩したり寝不足だったりすると右目が乾いて痛くなる時があります。
こうなるのはまあ月に一回ほどでしょうか。
今でもたまにお助けグッズのお世話になってます。
そして知人のTくんです。
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彼も普通のベル麻痺。
急性期でさえ少しは動かせるほど見たところは軽度でした。
けれど数年たった今でも片側の麻痺が残っています。
私の方が酷かったにもかかわらず、いつのまにか彼を追い越してよくなっていました。
彼の場合、私の知るところ、急性期直後からのリハビリをきちんとやっていなかったようです。
それに寒風吹きすさぶ冬場でも、坊主に近い頭で帽子もマスクもせずに外出して平気でいました。
私のほうがセンパイでしたから、何かしたほうがいいとさんざん言ったのですが 、「体力があるから大丈夫、熱くしたって冷たくしたって大してかわりない」
とか言って聞く耳をもたず… 。
そのくせ時々、思い出したように怪しげな治療院へ大枚はたいて通ったりしていました。
百歩譲っていくら効果のある施術だったとしても、普段のケアなしで神経は育ちっこありません。
病院でも、神経が切れているわけではない、と言われ、あれほど軽度だったにもかかわらず、発症から数年が過ぎた今も完治していないのは、早期の治療の遅れとこのケア不足だったからだと私は思っています。
あまり神経質になりすぎるのもよくありませんが、冷やさないようにすることと、顎や筋肉などの拘縮を防ぐ、という亜急性麻痺の時期の最低必要限のケアはおさえておいたほうがいいと思います。
面倒でしょうが後悔だけはしないように、普段のケアはおこたらずにいましょう。
(大事な初期の治療 外出時のケア 参照)
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