急性期から1年半以上経過しても麻痺が残っている場合、についてです。
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陳旧性と亜急性でも触れましたが、神経が回復していく伸びしろがこれ以上はない、というか、ある程度の麻痺が定着してしまった時期に入ったら、陳旧性顔面神経麻痺、と呼ばれることになります。
医学的には暫定的に、発症してから1年~1年半以上経過した麻痺をこう定義しているようです。
ただ、人によってはそれからも何年かかけて、ほんとうに少しずつですがよくなっていく人もいるようですが、この時期にまだ麻痺が残っているということは、どちらにしてもこれから先、長年麻痺を残したまま生活していかざるをえない、ということを意味します。
この時期に入ると、メンタル面が問題になってきます。
自分の状態をどれだけ受け入れて、どれだけ冷静に向き合えるか、ということです。
状態を受け入れて対処できるかできないかで、生活の質 (QOL) にも大きく差が出てきます。
私の場合、見た目はほとんどわかりませんが、麻痺が少し残っていて、この残っている部分が陳旧性、ということになります。
なんというか普段の麻痺具合が2くらいだとすると、気候の変化や体調の悪化、寝不足などで5になったりします。
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だいたい自分でどういう時にどういう状態になるかはもう分かっていますから、グッズを使ったりしてケアをしながら麻痺とつきあっています。
それでも、たとえばパーティーなど気を許している時に撮った写真を見てから、自分の顔にぞっとすることもまだあります。見事に左右非対称になってるんですね。
私がどどーっと落ち込むのはまさにこんな時です。
・・・こんな思いをこれから先もずっとしていかなくてはならないんだろうか・・・
でもでも、一晩寝て起きてから自分にこう言い聞かせます。
人間誰しも、どっちみち年を取れば容姿は衰える、それがちょっと早く来ただけ。
それに、あのパーティーでは大口あけて笑い過ぎてたんだし・・・。
他の章では主に亜急性麻痺の時期のケアやリハビリについて書きました。
陳旧性麻痺の章では、この時期に入った人向けの、心身のケアについて書いてみたいと思います。
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