原因によって重度や治癒のはやさが違う

末梢性顔面麻痺は概ね、炎症を起こした神経の場所が、脳の中心に近いほど重く治るのに時間がかかり、表面(皮膚)に近く浅いほど軽度で回復も早いようです。

炎症を起こした神経の場所が比較的浅い場合、(ハント症候群などウィルスが関係している麻痺は、短期間でよくなっても後になってぶり返すということもありますが)、血流障害などの単純なベル麻痺の場合は、そのほとんどが治療を受けてから、2~3カ月でよくなります。

けれど、手術損傷やウィルス感染が原因でもっと深い場所が傷ついた場合、治るまでに長い月日を要します。

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因みに私の場合は手術損傷で、脳幹(脳の中央)にある、顔面神経の根本のところに炎症が起きたため、目が完全に閉じられるようになるまでに3年近くかかりました。

ウィルス感染の場合も、感染した場所が深ければ回復するまでにはかなりの年月を要します。

実は私の場合、手術を受ける前に顔面麻痺が出ることは聞いており、執刀した脳神経外科の医師からは、麻痺は起こるが、半年で治ると説明されていました。

「神経細胞は一ヵ月で2センチ伸びる、脳の中心から表情筋までの距離がだいたい12センチだから」というのがその理由です。

確かに半年で神経は顔の表面まで伸びてくれて多少は動かせるようにはなりました。

けれどとても完全とは言えず、それから長いリハビリをせざるをえませんでした。

顔面神経は網の目のように顔、首、口の中、首や舌の付け根にまで伸びていて、その各々が絶妙に関連しあって複雑な顔の表情を作ったり、目や口元を動かしています。

神経が伸びればいい、炎症が治まればいいという単純なものではありません。

丁寧なリハビリ、トレーニングをしないと、神経が伸びていく課程で間違った方向に伸びていったり(病的共同運動)、ある部分の神経だけが伸びなかったりします。

その結果、動くようにはなったけれど、ある動作ができない、動かしたくない部分まで動いてしまう、といった現象が出て来ます。(してはならないリハビリの仕方後遺症を残さないために 参照)

正しいリハビリの仕方を知っているのといないのとでは確実に予後に差が出るので、注意が必要です。

いつ治るのか、ほんとうによくなっているのかと不安になりますが、一度麻痺をを発症してしまったら、患部の保温に努め、焦らずにゆったりと神経が育つのを待つ姿勢でいましょう。

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