回復期、顔をいくらか動かせるようになってからのリハビリ

どうにか顔面筋が動き出してからが回復期です。
一連の基本ケア(急性期のリハビリ 参照)にプラスして、少しずつ顔を動かすトレーニングを始めます。

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最初は、動かそうとしても動かない箇所ばかりですが、ある箇所を集中して意識して動かそうとすると、動かなくてもだんだん神経が反応している感じが出て来ます。

重度により回復期の長さは違いますが、覚えておきたいのは、発症後3カ月ほどの間は神経が伸びながら然るべき場所を探している状態です。

動き始めた頃というのは、神経が然るべき場所を見つけてそこへ到達した、ということなのですが、伸びしろが残っていてまだ場所を探している神経もある、ということです。

この時期に無理に動かそうとすると混線が起こり、後遺症の共同運度が起きてしまいます。

ですから、トレーニングを始める場合は、かなり動かせるようになるまで待ってから始めたほうが無難です。(リハビリのポイント参照)

自力で顔を動かす練習は、早すぎると百難あって一利なし、逆に遅すぎてもそれほど影響はない、ので、焦って早期に始めないようにしましょう。遅すぎるのはセーフ、早過ぎるのは共同運動の元になるということです。

病院で教わったトレーニングの仕方に関しては顔のトレーニングいろいろで書いていますので参照して下さい。

トレーニングには何種類かありますが、大事なことは一度に顔全体を動かそうとしない、ということです。

特に目と口が一緒に動きがちで、口を動かそうとすると目を瞑ってしまう、というパターンが多いようです。

こういう時はトレーニングをゆっくりデリケートに少しずつ行い、目なら目、口元なら口元、額なら額、と一カ所ずつ丁寧に動かすようにします。

大きな表情が作れるようになるとやってしまいがちなのは、がーっと力んで顔全体を動かしてしまうことです。これをやると後遺症の病的共同運動が残ってしまいます。

また食事をする時も、噛むたびに目が動いてしまいがちです。

ある程度は仕方ないのですが、伏し目がちに近くを見ながら食事すると、目の動きが大きくなるようです。

ものを食べる時に目と口の共同運動をできるだけ押さえるコツは、なるべく目を開いて(伏し目にしない、下を向かない)、姿勢をよくして遠くにある壁などを見ながら食べることです。

ちょっと面倒ですが、意識しているとだんだん慣れてくるものです。

なお食べる時に目が動きすぎて涙が出てしまう、所謂ワニの涙と言われる共同運動が出始める人もいるかもしれません。

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私はこの症状はなかったのですが、顎を激しく動かさないことがポイントだと思います。

私の経験では、リハビリの途中で共同運動が出始めても、意識して注意していればだんだん軽減はできると思います。

またこの頃から気をつけたいのは、歯や歯茎といった噛み合わせも含めた口腔ケアと目のケアです。

この2点は重要で、治癒に大きく影響します。

場合によっては表情のトレーニングにプラスして、噛み合わせの体操を日課にしてもいいと思います。
(私は今でも習慣にしています。)

噛み合わせがよくなると顔の動きもよくなるし、顔付きまでかわってきます。

また、顎を縦に大きく開けるようになると涙の分泌がよくなるため、目の調子も変わってきます。 (噛み合わせの体操にはこういう動きも入っています。)

各々のケアの詳細については毎日のケアに、口腔外科で教わった顎のストレッチにもなる噛み合わせ体操のやり方は 表情筋のストレッチ 顎のストレッチ で書いています。

回復期に入ると、麻痺も一進一退をくり返しながらゆっくりとよくなってきますが、体調や気候によって、がくっと悪くなる時が何度も訪れます。

調子の悪い時は無理にトレーニングはせず、グッズなどを駆使しながら(リハビリグッズ 参照)身体と神経を休ませ、基本のケアだけするようにします。

こういう時は頑張ってトレーニングをしても何の意味もありません。

調子のいい時はトレーニングをして鍛え、悪い時は血流だけ促して顔面筋と神経をとにかく休ませることです。

リハビリは長くなるかもしれません。

後遺症を残さないよう、焦らず丁寧にして下さい。

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